FrontISTRとは?
FrontISTRはオープンソースの並列有限要素法構造解析ソフトウェアです。
東京大学生産技術研究所を中心とする文科省のプロジェクトで開発され、
現在は東京大学大学院新領域創成科学研究科 奥田研究室を中心に改良が進められています。
設計段階より大規模な並列計算機での実行を想定して開発され、
PCからワークステーション、PCクラスタ、大型のスーパーコンピュータなど、
幅広い計算機環境に対応しています。
FrontISTRで何ができるか?
解析機能としては、線形・非線形の静解析・動解析、
固有値解析、熱伝導解析などに対応しています。
最近では、接触解析の機能も充実してきています。
しかし、最大のメリットは、
非常に大規模な計算が可能である、
ということです。
また、オープンソースなので、
大きな並列数で計算を行っても、
ライセンス料がかかることは一切ありません。
計算機をめいっぱい活用することで
大幅な高速化が実現する可能性もあります。
サービス概要
弊社ではオープンソースとして公開されているバージョンについて、
導入支援や効率的な利用に関するサポートを提供しております。
インストールに関するサポート
FrontISTRはソースコードで提供されるため、
インストールにあたっては、計算を行う計算機において
コンパイル作業が必要となります。
また、利用したい機能によっては、
外部パッケージを事前に用意し、コンパイルしておく必要があります。
これらの作業は、利用する計算機環境によっては煩雑な作業となる場合があり、
また、慣れていない場合はトラブルが発生することもあります。
そこで、弊社では以下のサービスを用意しております。
- メールによるインストール時のトラブルサポート
- 遠隔または出張によるインストール代行
利用方法に関するサポート
FrontISTRに実装されている機能を有効に利用するにあたって、
さまざまなコツやノウハウがあります。
弊社では、FrontISTRを有効に活用していただくために、
以下のような内容についてサポートを行っています。
- 最適な線形ソルバー設定(解法、前処理の選択など)
- 並列計算設定(プロセス数、スレッド数など)
- 大規模計算結果の可視化
- REVOCAP_Couplerを用いた流体構造連成解析
- エラーやトラブルの対処法
カスタマイズ関連
必要な機能が公開版のFrontISTRに実装されていない場合、
通常は FrontISTR研究会に対して要望を出して、実装されるのを待つか、
自分でカスタマイズするかのいずれかとなります。
「自分でカスタマイズするのは大変だが、
なるべく早く希望する機能を実装してほしい」
というお客様のために、
有償でカスタマイズをお請けしています。
ただし、弊社では、
「FrontISTRがより魅力的なソフトウェアとなることで、
より多くのユーザーに使ってもらいたい」
と考え、日頃からFrontISTRのバグ修正や機能拡張を行った際には、
コードの提供を行っています。
開発したコードは極力、公開版に提供したいと考えていますので、
コードの公開に同意いただける場合には、
弊社で行っている通常のソフト開発と比較して
低価格にて対応させていただきます。
ぜひお気軽にご相談ください。